
虚しいと感じるHSPさんは多いの?

そう感じる人もいるよ!
何ができるかいっしょに見ていこう!
前半では、虚しいとHSPさんが感じやすい理由3つを解説します。
後半では、心の余白を埋めるためにできることを3つ紐解いていきますよ!


「虚しい」とHSPが感じやすい理由3

「虚しい」とHSPさんが感じやすい理由3つを解説します。
- 自分の感情がわからなくなる
- 頑張っているのに報われない
- 「人生の意味」を問いすぎる
1つずつ見ていきます。
1.自分の感情がわからなくなる
HSPさんは、周りの感情に強く共鳴する特性を持っています。
相手の悲しみや苛立ち、空気の重さなどを敏感に感じ取り、「自分のことのように」反応してしまうんです。
その結果、自分の感情が置き去りになり、心にぽっかり穴が空いたような感覚に陥ることがあります。
これは「感情的感染(emotional contagion)」と呼ばれる現象で、HSPさんはこの影響を受けやすい傾向があると研究でも示されています(Hatfield et al., 1993)。

人に気を使いすぎた後ほど、何も残らない“空っぽ感”が強くなるんですよ。

その感覚は、あなたがやさしく、他人に深く共感できる証拠だね!
2.頑張っているのに報われない
HSPさんは、一つひとつのことに真剣に向き合い、丁寧に頑張ろうとします。
そのぶん、自分では頑張ったつもりでも、周囲からの評価が得られないと「意味がなかった」と感じてしまうことがあるんです。
このような経験を重ねると、「頑張っても報われないなら、もう何のために…」という思いが心を覆ってしまいやすくなります。
心理学でも、達成と承認のギャップが自己効力感を低下させ、虚無感を生むとされています(Bandura, 1997)。

あなたが感じているそのむなしさは、手を抜かずに生きようとしてきた証でもあるんです。

どうか「がんばったあなた」を、あなた自身が認めてあげてね!
3.「人生の意味」を問いすぎる
HSPさんは思考が深く、物事の裏側や本質まで考えようとする傾向があります。
例えば、
- 「この仕事にはどんな意味があるんだろう」
- 「生きている意味って何だろう」
といった問いを、日常の中でも自然に抱いてしまうんです。
こうした“意味づけ”の欲求は強みでもありますが、行動に対してすぐに意味が見いだせないと、虚しさを感じてしまいやすいんです。
心理学ではこれを「存在的空虚(existential vacuum)」と呼び、繊細で内省的な人に多い傾向だといわれています(Frankl, 1963)。

あなたの「虚しさ」は、物事を浅く済ませたくない誠実な心のあらわれなんですよ。

価値提供をするのはどうだろう?
虚しさを感じやすい3つの場面

虚しさを感じやすい3つの場面を解説します。
- あなたらしさを見失ったとき
- 誰ともつながっていない
- 誰にも気づかれなかった
1つずつ見ていきましょう。
1.あなたらしさを見失ったとき
HSPさんは、相手の気持ちや場の空気を読み取る力に優れています。
そのため、人間関係の中で無意識に「合わせすぎてしまう」ことが多いんです。
気づいたときには、何が好きで、何が嫌だったのかさえわからなくなって、ぽっかり心に穴があいたような感覚になることがあります。
これは「自己喪失(self-loss)」という心理的な現象で、人に合わせすぎると“自分”を見失いやすくなるという研究もあります(Pincus & Morley, 2001)。

HSPさんのやさしさの裏には、自分の輪郭があいまいになりやすいというリスクがあるんです。

だからこそ、自分の本音を少しずつ取り戻すことが、虚しさから抜け出す一歩に!
2.誰ともつながっていない
HSPさんは、一人で過ごす時間を大切にする傾向があります。
でも、その時間が長くなりすぎると、今度は「誰からも必要とされていないかも…」という孤独感に変わることがあるんです。
特に、SNSなどで他人の楽しそうな投稿を見ると、自分だけ取り残されたような虚しさを感じてしまうこともあります。
心理学では「社会的孤立感(social disconnectedness)」が心の虚無感に直結することが知られています(Cacioppo et al., 2006)。

一人の時間が必要なHSPさんだからこそ、“つながる”と“こもる”のバランスが大切なんですよ。

あなたを大切に思ってくれる人との、あたたかいつながりを忘れずにいてね!
3.誰にも気づかれなかった
HSPさんは、人知れず努力したり、小さなことにも手を抜かずに取り組むことができます。
でも、その頑張りが報われず、誰にも評価されなかったとき、「自分の存在ってなんだったんだろう…」という虚しさにつながることがあるんです。
この感覚は、「承認されたい」という人間の基本的な欲求が満たされなかったときに起きるもの(Maslow, 1943)。
HSPさんは、もともと他人の期待に敏感なぶん、承認の欠如に対しても深く反応してしまう傾向があります。

あなたの努力は“見えにくいかもしれないけれど”、決して無駄ではありませんよね?

まずはあなた自身が、「私、よくがんばってた」と認めてあげてね!
虚しさはあなたの感性が豊かな証拠?

虚しさはあなたの感性が豊かな証拠?について解説します。
- 心が“空白”をちゃんと認識できる感性
- “意味”を求める
- 何かを感じとる力がある
ゆっくり見ていきましょう。
1.心が“空白”をちゃんと認識できる感性
HSPさんは、日常のなかで
- 「満たされない感覚」
- 「心がぽっかりと空いたような感じ」
を繊細に受け取ります。
これは、感情のセンサーがとても鋭く、今の心の状態に気づく力があるからこそなんです。
心理学では、このような感覚の鋭さを「内的気づき(interoceptive awareness)」と呼び、HSPさんは特にその感度が高い傾向にあるとされています(Fisher et al., 2018)。

つまり、あなたの中に「何かが足りていない」と感じられるのは、豊かな感性がある証拠なんですよ。

気づけるからこそ、癒しや充足に向かうこともできるんだ!
2.“意味”を求める
HSPさんは、ただ表面的に生きることよりも、「これにはどんな意味があるのか?」を大切にする傾向があります。
でも、その答えが見つからないときや、人間関係に疲れたとき、「こんなに頑張っても意味がないかも」と感じてしまいやすくなるんです。
これは「実存的空虚(existential vacuum)」と呼ばれ、心理学者フランクル博士は“深く生きたい”と願う人ほどこの感覚を持つと述べています(Frankl, 1963)。

つまり、あなたが虚しさを感じるのは、ただ敏感だからではなく、人生に深さを求めているからなんですよ。

それは“浅く生きない”という、あなたの誠実さのあらわれなんだよ
3.何かを感じとる力がある
HSPさんは、
- 音楽
- 風景
- 人の表情
など、何気ないものからも強く感情を動かされることがあります。
そのぶん、誰かに共感しすぎたり、悲しい出来事に触れたりすると、心が大きく消耗してしまうこともあるんです。
でも、それは「感じすぎる弱さ」ではなく、「深く受けとる強さ」なんですよ。
感性が豊かな人は、世界の繊細な部分まで気づくことができるぶん、虚しさや孤独も強く感じてしまいます。

けれどその分、誰かの涙にも誰よりも寄り添える、あたたかい心を持っているんです。

あなたの虚しさは、“やさしさの裏側”にある力かも
“心の空白”を埋めるためにできること3

“心の空白”を埋めるためにできること3つを解説します。
- 心が動く瞬間を取り入れる
- 言葉にする習慣
- 「つながり」を感じられる相手
1つずつ見ていきましょう。
1.心が動く瞬間を取り入れる
HSPさんは、ささやかな美しさや空気感に心を動かされる繊細な感性を持っています。
例えば、
- 朝の光を浴びること
- 木々のゆらぎを見ること
- 湯気の立つ紅茶をゆっくり味わうこと
そんな些細なことに触れるだけで、心の空白がじんわり満たされていく感覚が得られることがあるんです。
心理学ではこれを「マインドフルネス的注意(mindful attention)」と呼び、五感に意識を向けることで幸福感が高まることが知られています(Kabat-Zinn, 2003)。

大きな出来事で埋めようとしなくても、あなたの感性は“小さな豊かさ”に気づける力を持っているんですよ。

それって素敵なことだよね!
2.言葉にする習慣
HSPさんは、頭の中で物事を深く考えすぎてしまう傾向があります。
そのまま感情を溜め込んでいると、やがて心にぽっかり穴があいたような感覚になることがあるんです。
そのときにおすすめなのが「書く」ことです。

あなたの感じていることを誰かに見せなくていいので、紙やスマホにただ書き出してみてください。
これは心理学で「エクスプレッシブ・ライティング(感情表現の筆記)」と呼ばれ、心の整理や回復に役立つことが示されています(Pennebaker, 1997)。

感情に言葉を与えることで、あなたの心の奥にある思いが、少しずつ形になっていくんだよ!
3.「つながり」を感じられる相手
HSPさんは、大人数の中では気を張りすぎてしまい、逆に孤独を強めてしまうことがあります。
でも、たった一人でも、安心して気持ちを話せる相手がいると、心の空白はぐっと和らぐんです。
大事なのは「多さ」よりも「深さ」。
心理学者ボウルビィの愛着理論でも、安全基地となる他者が心の安定に不可欠とされています(Bowlby, 1969)。

あなたの全てをわかってくれる人はいなくても、「少しわかってくれる人」がいるだけで、孤独感は減っていくんですよ。

無理に人付き合いを広げるより、安心できるつながりを大切にしてみてね!
虚しさを感じるあなたに伝えたい言葉

虚しさを感じるあなたに伝えたい言葉を解説します。
- あなたの心が“生きている”証拠
- 誰かに優しくなれる種にもなる
- 「そのままのあなた」に価値がある
あなたの励みになったら嬉しいです。
1.あなたの心が“生きている”証拠
何も感じなければ、虚しさにすら気づかないまま過ごせます。
でも、HSPさんは心の空白や違和感にいち早く気づいてしまうんです。
その感覚は苦しくても、
- 「もっと深く生きたい」
- 「本物のつながりがほしい」
と願う心があるからこそなんです。
心理学者ヴィクトール・フランクルは、虚無感は人生に意味を求める心の裏返しだと述べています(Frankl, 1963)。

今感じている虚しさは、あなたがただ「こなす」だけでなく、「ちゃんと生きたい」と願っている証なんですよ。

それは弱さではなく、人としての深さのあらわれなんだ!
2.誰かに優しくなれる種にもなる
HSPさんは、孤独や虚しさを人一倍感じやすいからこそ、同じように苦しむ誰かの気持ちにも気づけます。
その「しんどさを知っている」という経験は、あなたの共感力や優しさの土台になるんです。
心理学では、感情の経験が豊富な人ほど、他者の感情にも敏感に気づける傾向があるとされています(Decety & Jackson, 2004)。
つまり、今のあなたの痛みは、未来の誰かを癒せる力にもなっていくんです。

無理に元気になろうとしなくても大丈夫!

そのままのあなたで、すでに誰かにとって「やさしい存在」になっているかもしれないよ
3.「そのままのあなた」に価値がある
虚しさを感じると、
- 「何もできていない」
- 「意味がない」
と思ってしまうことがあります。
でも、HSPさんの価値は、成果や行動だけで決まるものじゃないんです。
ただそこにいるだけで、場の空気がやわらいだり、そっと寄り添ってくれたり。

あなたの存在そのものが、人の心にあたたかさを与えていることもあるんですよ!
自己肯定感の研究でも、「ありのままを受け入れること」が幸福感に深く関係しているとわかっています(Neff, 2003)。

あなたが何かを「しなきゃ」と思わなくても、今のあなたにはちゃんと意味があるんだよ!
HSPのよくある質問

HSPのよくある質問をまとめました。
- 雑談が苦手
- 相性の悪い人
- 飲み会が苦手
- HSPの天職
- HSPの長所
1つずつ見ていきましょう。
雑談が苦手
「雑談を苦手に感じます」という相談。

HSPさんの脳がフル回転しているサインだよ

安心できる雑談の始め方を紹介します。
相性の悪い人
「相性の悪い人を教えてください」という相談。

6つにまとめたよ!

相性がいい人についても触れています◎
飲み会が苦手
「飲み会が苦手です」という相談。

そう感じる理由を3つ紹介しているよ!

無理に参加しない方が心にいいですね!
HSPの天職
「HSPの天職を教えてください」という相談。

20こ紹介しているよ!

必ず自己理解をしてくださいね!
HSPの長所
「HSPの長所を教えてください」という相談。

25こをまとめているよ!

あなたの強みを自覚することから始めましょう!
HSPの私・体験談

HSPの私・体験談を紹介します。
- ベクトルが自分
- 自己理解
- 価値提供
あなたの励みになったらうれしいです。
ベクトルが自分
以前は、ベクトルが常に自分に向いていました。
だから、虚しいと感じることもよくあったなと思います。
しかし、趣味でブログをやることで、困っているだれかのために価値を届けられる経験をして心が満たされました。
自己理解
何を強みとし、どんな場所で活躍したいのかを過去も含めて徹底的に言語化しました。
そして、読書も600冊ほどする中で自分に合う輝ける分野を選びました。
それがコーチングです。
だれしも自分の理想があると思うのですが、どのように目標達成していくのかを導いていくお仕事です。
価値提供
困っている人、どうにか理想に近づきたい人のお手伝いを価値提供をすることで貢献していきたいという想いです。
今はその過程がとても心を充実させてくれ、コーチングを届けることで新たな目標もできました。
それも、「誰かの役に立ちたい」にベクトルを合わせたからです。

あなたは、どんなことで価値を提供していきますか?

あなたの輝ける場所はその先にあるんだよ!