
HSPさんは、真面目な人が多いの?

真面目な人が多いよ!
前半では、「真面目すぎる」を卒業する考え方5つを解説します。
後半では、HSPさんの真面目さが楽になる方法を紐解いていきますよ!

真面目すぎて疲れるを卒業する考え方5

真面目すぎて疲れるを卒業する考え方5つについて解説します。
- 力を入れる場所を選んでいい
- 「迷惑をかけたらダメ」は手放してもいい
- 自分だけ我慢すればいいはダメ
- 失敗から学べるは強い
- 使い方を変えれば才能
1.力を入れる場所を選んでいい
HSPさんは、どんな場面でも手を抜かず真剣に向き合ってしまいがち。
でも、すべてに100%で取り組むと、すぐにエネルギーがなくなってしまうんです。
- 「ここは70%でいい」
- 「これは優先しない」
と、自分の中で力の使いどころを決めることで、心の余裕が生まれます。
心理学でも、認知的資源(考えるエネルギー)には限界があるとされていて、無理をし続けると燃え尽き症候群につながるとされています(Baumeister et al., 1998)。
あなたはもう、頑張りすぎているくらいなんですから。

これ以上、すべてに真面目でいる必要はないんです!

大切なことにだけ、あなたの丁寧さを使ってね!
2.「迷惑をかけたらダメ」は手放してもいい
HSPさんは、「人に迷惑をかけないように」と気を配りすぎて、心がすり減ってしまうことがあります。
でも、誰かに助けてもらったり、少し頼ることは、人間関係の自然な形なんです。
むしろ、“迷惑をかけ合える関係”のほうが、長く続くと言われています(Feeney & Collins, 2015)。

あなたが少し力を抜いた時に、それを受け止めてくれる人こそ、本当に大切な人なんです。
すべてを1人で抱え込まなくてもいいんです。

「少し頼ってもいいかも」と思えることが、ラクになる第一歩だよ!
3.自分だけ我慢すればいいはダメ
HSPさんは、まわりとの衝突を避けるために、自分の感情を抑えてしまうことがあります。
けれど、自分を後回しにしすぎると、心に負担が積もっていくんです。
感情は我慢するほど強くなり、いつか爆発してしまうこともあります。

あなたの気持ちも、ちゃんと大切にしていいんです。
「我慢しない=わがまま」ではありません。
あなた自身が満たされてはじめて、他人にも優しくできるようになるんです。

遠慮せず、あなたの心の声に耳を傾けてあげてね!
4.失敗から学べるは強い
HSPさんは、完璧を求めすぎて、失敗をとても怖がる傾向があります。
でも、失敗は成長のプロセスにすぎません。
心理学では「失敗を避けるよりも、試行錯誤するほうが人は伸びる」と言われています(Dweck, 2006)。

あなたが丁寧に取り組んでいることは、すぐには形にならなくても、確実に力になっているんです。

次もっとよくしていけばいいんだよね!
5.使い方を変えれば才能
HSPさんの真面目さは、他の人にはない大きな強みです。
- 正確さ
- 誠実さ
- 責任感の強さ
は、組織やチームで必要とされる資質なんです。
ただし、それを「全方向に」使うと疲れてしまいます。
だからこそ、
- 「この人のために」
- 「この場面だけは」
と、真面目さのスイッチを選ぶことが大切なんです。
心理学では、特性をコントロールできる人ほど、ストレスに強くなると言われています(Gross, 2015)。

あなたの真面目さは、使いどころ次第で誰かを救う力に◎
HSPが真面目すぎる理由5つ

HSPが真面目すぎる理由5つについて解説します。
- つい気を配ってしまう
- 子どもの頃から「いい子」と言われた
- 間違えたら嫌われるという思い込み
- 何度もシミュレーションしてしまう
- 「ちゃんとしなきゃ」が口癖になっている
1つずつ解説します。
1.つい気を配ってしまう
HSPさんの脳は「共感性ネットワーク」が活発で、他人の感情にとても敏感だとされています。
例えば、誰かの小さな表情の変化や沈黙をすぐに感じ取ってしまうんですよね。
だから「今、機嫌が悪いかも…」と考えて、つい自分が先に気をつかってしまうんです。

これ自体は優れた共感力の証拠なんですが、疲れやすさにもつながります。
Neuroscience Letters誌では、HSPさんの脳が「ミラーニューロン」の働きが強いことが指摘されています(Acevedo et al., 2014)。
つまり、人の気持ちを“自分ごと”のように感じ取ってしまいやすいんです。

この繊細さが、真面目さの裏側にある特徴でもあるんだ
2.子どもの頃から「いい子」と言われた
HSPさんは幼少期から、
- 「空気を読める」
- 「先生の話をよく聞ける」
など、真面目な性格として評価されやすい傾向があります。
それが続くと、「人に迷惑をかけないこと」が正しい行動だと信じ込んでしまうことがあるんです。
でも、それはあなたが優しすぎたから。

誰かの期待に応えようとする姿勢が、今の真面目さにつながっているのかも。
心理学では「条件付き肯定感」と呼ばれ、他者の期待に応えることでしか自分の価値を感じられなくなる傾向があります(Deci & Ryan, 2000)。

あなたの価値は、頑張りの量ではなく、あなた自身にあるんだよ
3.間違えたら嫌われるという思い込み
HSPさんは失敗やミスに強い不安を感じる傾向があります。
それは「相手を不快にさせたくない」という気遣いから来るものなんです。
過去に些細なミスで責められたり、空気を乱してしまった経験があった場合、真面目さに拍車がかかることがあります。
心理学では「過剰適応(overadaptation)」と呼ばれ、周囲の評価に合わせすぎる状態を指します(伊藤絵美, 2003)

つまり、人に嫌われないようにと頑張りすぎるあまり、自分を犠牲にしてしまうんです。
4.何度もシミュレーションしてしまう
HSPさんは「深く考える力」が強いため、行動する前に様々な可能性を想定する傾向があります。
例えば、
- 「こう言ったら嫌な気持ちになるかも」
- 「こうしたら困らせるかも」
と、事前に何度も頭の中で考えてしまいます。
その思考の深さが、結果として慎重さや真面目さにつながるんです。
これは「DOES理論(Depth of processing)」にも表れており、HSPさんは情報処理が深く、多層的に考える傾向があるとされています(Elaine Aron, 1997)。

考えすぎることは、時に疲れの原因にもなりますが、それはあなたの思慮深さという資質でもあるんです。

HSPさんの強みだよね
5.「ちゃんとしなきゃ」が口癖になっている
HSPさんは完璧主義に近い考え方を持っていることが多く、
- 「ちゃんとやらなきゃ」
- 「ミスしちゃダメだ」
と自分を追い込みがちです。
この背景には、他者への配慮や責任感が強いという長所があるんです。
しかし、それが過剰になると、
- 「少しのミスも許せない」
- 「いつもきちんとしなければ」
という強いプレッシャーにつながります。
臨床心理学では、こうした「認知の歪み」がストレスの一因になることが報告されています(Beck, 1976)。
あなたはもう、十分すぎるほどちゃんとしているんです。

時には「適当でも大丈夫」と、自分に言ってあげてくださいね。
HSPの“真面目”が楽になる方法5選

HSPの“真面目”が楽になる方法5選について解説します。
- ちゃんとしなきゃ」を手放す言葉を持つ
- 「完璧」より「まず行動」
- 「人の期待に応える」より「自分の気持ちを大切にする」
- 「断る練習」を日常の中でしてみる
- 「真面目=才能」と認識を変える
1つずつ見ていきましょう。
1.ちゃんとしなきゃ」を手放す言葉を持つ
HSPさんは、「ちゃんとやらないと…」という思考に苦しみがち。
その背景には、人を傷つけたくないというやさしさがあります。
でも、常に完璧を目指すと、あなた自身が疲れてしまうんです。

そこで、「今日はこれで十分」といった緩める言葉を日常に取り入れてみましょう。
認知行動療法でも「自動思考の置き換え」は、ストレス軽減に効果があるとされています(Beck, 1976)。

自分にやさしい言葉をかけることが、真面目さとの付き合いを楽にしてくれるよ!
2.「完璧」より「まず行動」
真面目なHSPさんは、準備や確認を重ねすぎて、動けなくなることがあります。
でも、少しずつでも行動を始めた方が、心は安定しやすいんです。
行動することで、「意外と大丈夫だった」と感じられることが増えていきます。
心理学では、これを「行動活性化」と呼び、うつ傾向の改善にも効果があるとされています(Jacobson et al., 1996)。

完璧よりも、「とりあえずやってみよう」でOKなんです。

それが、自分を追い詰めないコツでもあるんだよ!
3.自分の気持ちを大切にする
HSPさんは、相手の顔色をうかがって無理をしてしまうことがあります。
でも、本当に大切なのは、あなた自身の気持ち。
他人軸で動いていると、いずれ疲れてしまいます。

まずは「私は本当はどうしたいのかな?」と、自分に問いかけてみてください。
これは、セルフ・コンパッション(自分への思いやり)を育む方法でもあります(Neff, 2003)。

他人を大切にするように、自分にも優しくすることで、真面目さがやわらぐんだ!
4.「断る練習」を日常の中でしてみる
真面目なHSPさんは、頼まれると断れず、つい引き受けてしまいがち。
でも、「断る力」も、自分を守る大切なスキルですよね?
たとえば、「それは難しいですが、〇〇なら可能です」といったやわらかい断り方を覚えておきましょう。
アサーション(自己主張)を学ぶことで、罪悪感なく断る練習ができます(Lange & Jakubowski, 1976)。

少しずつでも、「自分の気持ちを優先する時間」を作っていくと、真面目さに振り回されなくなるんです。

自分優先!
5.「真面目=才能」と認識を変える
「真面目すぎて損してる」と思うことがあるかもしれません。
でも、真面目さは
- 責任感
- 丁寧さ
- 信頼性
といった、大きな才能の表れでもあるんです。
実際、HSPさんは共感力や誠実性が高く、
- 医療
- 教育
- 福祉
などの分野で重宝されています(Aron, 1997)。
社会全体がスピード重視であるからこそ、あなたのような丁寧な人の価値が増しているんです。
「疲れる=悪いこと」ではなく、「疲れるほど真剣に向き合っている」証拠。

その真面目さを、少しだけ自分の味方にしてあげましょう。
HSPが仕事で活かせるメリット

HSP気質を活かせるメリットを下記記事で解説しています。
HSPの持つ真面目さゆえに生きづらい?

あなたの強みが埋もれたままにならないように、下記記事をお役立てくださいね!
HSPが“真面目さ”を手放すヒント4

HSPが“真面目さ”を手放すヒント4つについて解説します。
- 才能の使い方
- あなたの快適さを優先
- すぐ反応しない
- 頑張らなくても愛される
1つずつ見ていきましょう。
1.才能の使い方
HSPさんの真面目さは、
- 「物事を丁寧に考える力」
- 「責任感の強さ」
に直結しています。
ただ、それが過剰になると「完璧にやらなければ」と自分を追い詰めてしまいがち。
心理学では、HSPさんは「高い処理深度(deep processing)」を持ち、物事を深く捉える傾向があります(Aron, 1997)。

これは本来、創造性や誠実さの源でもあります。

まずは「真面目=損」と思わず、「うまく使えばすごい力」だと認識することが、軽やかさにつながるね!
2.あなたの快適さを優先
「真面目にやらなきゃ怒られるかも」と無意識に周りに合わせてしまうこと、ありませんか?
HSPさんは共感力が高い分、他人の期待に応えようとしすぎる傾向があるんです。
でも、それであなたが疲れてしまったら本末転倒に。

心理学者カール・ロジャーズも「本来の自己(true self)」を大切にすることで、人は健康的に成長できると述べています。

だからこそ、周りの顔色より「心地よく生きるにはどうしたらいいか」を優先してあげてね!
3.すぐ反応しない
HSPさんは気配り上手ですが、反応が早すぎて疲れてしまうことがあります。
例えば、LINEにすぐ返さなきゃと思ったり、人の困り顔を見ると即座に対応したり…。
でも、すぐに動かなくても問題がないことの方が実は多いんです。
心理的距離を保つためには「間(ま)」を持つことが重要とされており、これはマインドフルネス研究でも推奨されています(Kabat-Zinn, 2003)。

まずは、即レスより「深呼吸してから反応」する癖をつけてみてください。

心の余白が広がっていくんだ!
4.頑張らなくても愛される
HSPさんは「頑張る=価値がある」と思い込みやすい傾向があります。
でも、あなたがただそこにいるだけで、安心する人も必ずいるんです。
これは「条件付きの自己肯定感」ではなく、「無条件の自己受容」が大切だという心理学の視点とつながっています(Deci & Ryan, 2000)。

愛される価値があるのは、何かをした結果ではなく、「あなたという存在そのもの」なんですよ!

優しさを受け取る経験を、意識的に増やしていこう!
HSPのよくある質問

HSPのよくある質問をまとめました。
- HSPは優秀?
- 妄想癖を持ちやすい?
- 残業が向かない?
1つずつ見ていきましょう。
HSPは優秀?
「HSPは優秀ですか?」という相談。

優秀な人が多いよ!

HSPの4つの特性DOES(ダズ)の影響です!
妄想癖を持ちやすい?
「HSPは妄想癖を持ちやすいですか?」という相談。

想像力が非繊細さんよりも活発だからだよ!

脳の特性ゆえですね!
残業が向かない?
「HSPは残業が向かないですか?」という相談。

向かないよ!

人1倍疲れやすいからです!
HSPの私・体験談

HSPの私・体験談を紹介します。
- コツコツ積み重ねる
- 年単位で継続
- スキル向上
あなたの励みになったら嬉しいです。
コツコツ積み重ねる
教員を8年やりました。
やはり、コツコツする力がなかったら、あの激務はこなせなかったと思います。
Todoを作って、ゲーム感覚で仕事をするようにしていたからこそ続いたと◎

うまくいっている人の真似をするのって大事だなと思いました!
年単位で継続
仕事以外にも趣味でブログや読書を楽しみました。
どれも1000時間以上は費やしてきました。
難しい部分もあったけど、難しく思えるたびに解説記事を読んだり、本を買ったりして勉強しました。

大抵のことは乗り越えられるな!と行動する中で自信がつきました◎
スキル向上
年単位で継続していれば、だれだって自分のスキルを磨くことはできます。
結局、時間をどれだけ勉強に費やすかだなと思います。
遊ぶ時間が長すぎたら、その分勉強する時間は短くなっちゃうし、程々がいいですね!

あなたは1年後、どんな自分になっていたいですか?

1年後が楽しみだね!