
HSPさんが苦手な人の特徴を知りたい!

実体験からくわしく解説しているよ!
前半では、HSPが苦手に感じやすい人の特徴6つを解説します。
後半では、苦手な人の対処法や、「いい人」をやめても愛される理由について掘り下げていきますよ!

HSPが苦手に感じやすい人の特徴6

HSPが苦手に感じやすい人の特徴6つを解説します。
- 怒りの感情をすぐ表に出す人
- 相手に関心を向けない人
- ズカズカ踏み込んでくる人
- 白黒はっきりさせたがる人
- ネガティブな話題ばかりする人
- 察してくれない・無神経な人
1つずつ解説します。
1.怒りの感情をすぐ表に出す人
HSPさんは、周囲の感情にとても敏感で、特に「怒り」には強く反応してしまいやすいんです。
怒っている人を見るだけで、胸がドキドキしたり、頭が真っ白になった経験がある方も多いかもしれません。
これは、脳の「扁桃体」という部分が、怒りのようなネガティブな刺激に敏感に反応するからなんです(Acevedo et al., 2014)。
例えば、
- 職場で怒鳴る上司
- イライラを隠さない同僚がいる
だけで、HSPさんの心は大きなストレスを受けてしまうんです。
本人に悪気がなくても、怒りのエネルギーにさらされると、体力も気力も消耗してしまいます。
「怒っている人=危険な存在」と認識してしまうのは、あなたが弱いからではなく、感受性が豊かだから。

だから、怒りっぽい人と距離をとりたくなるのは、自然なことなんです。

無理に関わらなくても大丈夫!
2.相手に関心を向けない人
HSPさんは、相手の気持ちを丁寧に受け止めようとする傾向があるため、「一方的に話すだけの人」とのやりとりに疲れやすいんです。
話を聞いてもらえない、人の話に興味を示さない相手と接していると、「私の存在は軽く扱われている」と感じてしまいやすいんです。
心理学では「相互性(reciprocity)」がない会話は、関係性のバランスを崩し、心の消耗につながるといわれています(Clark & Mills, 1979)。

例えば、相談しているのに「私もね〜」とすぐ自分の話に持っていかれると、悲しくなりますよね。
HSPさんは、心のキャッチボールを大切にしているからこそ、聞くばかりの関係が苦しくなってしまうんです。
その違和感は、「わがまま」ではなく、あなたの心が求めている自然な感覚なんです。
対等に関わってくれる人のほうが、HSPさんの良さが活きやすくなるんですよ。

話を一方的にされて疲れるのは、当然のことだよ!
3.ズカズカ踏み込んでくる人
HSPさんは、相手の表情や場の雰囲気を細やかに読み取る力があります。
だからこそ、空気を読まずにプライベートな話に踏み込んでくる人に、強いストレスを感じてしまいやすいんです。
心理学では、「パーソナルスペースの侵害(personal space invasion)」がストレス反応を引き起こす要因のひとつとされています(Aiello, 1987)。

例えば、初対面なのに「結婚は?年収は?」などと聞いてくる人には、心がざわつきますよね。
これは、HSPさんの「繊細な境界線」が無視されるような感覚なんです。
人との距離感に敏感なHSPさんにとって、こうした無神経な言動は消耗の原因に。
だから、踏み込みすぎる人を「苦手だな」と感じるのは、ごく自然な感覚なんですよ。

その場を離れたくなる気持ちを責めなくていいんです。
心が「ここは合わない」と教えてくれているんですよ。
4.白黒はっきりさせたがる人
HSPさんは、物事を多角的に考える傾向があるため、「これは正しい・これは間違い」と白黒でしか物事を判断できない人に対して、違和感を覚えやすいんです。
心理学でも「認知の柔軟性(cognitive flexibility)」が高い人は、グレーな部分や相手の立場を受け入れやすいとされ、HSPさんはこの柔軟性が高い傾向にあります(Kashdan & Rottenberg, 2010)。
例えば、
- 「◯◯する人はダメ」
- 「そんなの常識でしょ」
と言われたとき、HSPさんの心は強く反応してしまいやすいんです。
一見ハッキリしていて頼りがいがあるように見えるかもしれませんが、その裏にある“他者否定”の強さに心が傷つくこともあるんです。
「グレーな感情をそのまま受け止めていたい」HSPさんにとって、断定口調は息苦しさにつながりやすいんです。

だから、白黒を求められると、「自分の感じ方は間違ってるのかな」と不安になってしまうんです。
正しさより、“やわらかい共感”をくれる人との相性の方が良いんですよ。
だから、無理に話を合わせなくていいんです。

あなたの繊細さには、繊細さで返してくれる人が合うんだ!
5.ネガティブな話題ばかりする人
HSPさんは、相手の感情に共感しやすいため、
- 「愚痴」
- 「悪口」
- 「批判」
などネガティブな話題が多い人と一緒にいると、強い疲労感を覚えてしまいやすいんです。
これは「感情の伝染(emotional contagion)」と呼ばれる心理現象で、HSPさんは特にこの影響を受けやすいとされています(Hatfield et al., 1993)。
例えば、
- 「どうせ無理」
- 「あの人ほんとムカつく」
といった言葉を長時間聞いていると、あなたの心も沈んでしまうことってありますよね。
本来は聞いていただけなのに、自分まで落ち込んでしまったり、どっと疲れてしまったり。
それは、あなたの感情アンテナが鋭く働いている証拠なんです。

ネガティブな話題が多い人と関わると、共感疲労につながりやすくなります。
「一緒にいると重くなるな」と感じたら、その感覚は大事にしていいんですよ。
あなたの心が安定するためには、ポジティブさや安心感をくれる人との時間が必要なんです。

共感力が高いからこそ、話題の「質」があなたに与える影響も大きいんだよ!
6.察してくれない・無神経な人
HSPさんは、場の空気や人の気持ちを細やかに察する力が高いからこそ、まったく気を配らない人や空気を読まない人に大きなストレスを感じやすいんです。
例えば、
- 「今、そんな話する?」
- 「少し配慮してほしいのに…」
という場面に何度も遭遇すると、あなたの心はどんどんすり減ってしまうんです。
心理学では「感情知性(emotional intelligence)」が高い人ほど、他人の気持ちに配慮した行動を取りやすいとされています(Goleman, 1995)。
HSPさんはこの感情知性に長けている反面、それを持たない人の無神経さに過敏に反応してしまうことがあるんです。

例えば、「冗談のつもり」があなたにとっては強く刺さってしまうこともありますよね。
「そんなつもりじゃなかった」で済まされると、あなたは自分の感じ方を否定されたように思ってしまいやすいんです。
だから、気を使わない人と関わると、無意識に気疲れしやすくなるんですよ。
あなたの感受性をわかってくれる人のほうが、安心して関われるんです。

“察してくれる優しさ”が、HSPさんにとっての安心材料になるんだよ!
なぜHSPさんは苦手な人に強く反応してしまうの?

なぜHSPさんは苦手な人に強く反応してしまうのか?について解説していきます。
- 脳が「危険」と判断しやすい
- 相手の感情に強く共感してしまう
- 小さな違和感にも敏感に気づく
ゆっくり見ていきましょう。
1.脳が「危険」と判断しやすい
HSPさんの脳は、他の人に比べて「扁桃体」という感情処理の部位が敏感に反応しやすいといわれています。
この扁桃体は、恐怖や不安などネガティブな感情に関係しており、危険を察知すると強く反応する性質があるんです(Acevedo et al., 2014)。
例えば、声が大きい人や言い方がきつい人と出会ったとき、HSPさんの脳は「この人は危ない」と反射的に反応してしまうんです。

これは過去の経験が関係していることもありますし、生まれ持った神経の敏感さにもよるんです。
「どうしてこんなに気になるんだろう」と思うかもしれませんが、それはあなたの感情アンテナが正常に働いている証拠なんですよ。
だから、苦手な人に強く反応してしまうのは、あなたが過剰だからではないんです。
それは、脳が「身を守る」ために働いているだけ。

無理にその反応を押さえ込まなくても大丈夫!
2.相手の感情に強く共感してしまう
HSPさんは「共感力(empathy)」がとても高いため、
- 相手の表情
- 声
- しぐさ
などから感情を瞬時に読み取ってしまう傾向があります。
心理学の研究でも、HSPさんは共感をつかさどる脳の「島皮質」や「前帯状皮質」が活発に働くことがわかっています(Acevedo et al., 2014)。
そのため、怒っている人や不機嫌な人がそばにいるだけで、自分が怒られているように感じたり、罪悪感を抱いたりしてしまうんです。

例えば、上司が誰かに怒っていても、自分まで萎縮してしまう…そんな経験がある方も多いんじゃないでしょうか?
この共感力はHSPさんの長所でもある反面、「感情を受けすぎる」ことで心が疲れてしまう原因にもなるんです。
だから、苦手な人の空気を受けて強く反応してしまうのは、感じすぎるあなたが悪いのではなく、共感する力が強いからなんですよ。
その感性を否定しないであげてくださいね。

あなたの優しさが表れている部分でもあるんだ!
3.小さな違和感にも敏感に気づく
HSPさんは、まわりの変化にとても敏感な「感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)」が高いといわれています。
そのため、他の人が気にしないような小さな言葉のトゲや空気のよどみも、HSPさんはすぐに察知してしまうんです。
Elaine Aron博士の研究でも、HSPさんは「人間関係の微細なズレ」に気づきやすく、そのズレがストレスにつながりやすいと指摘されています(Aron et al., 1997)。
例えば、
- 目を合わせてくれない
- 返事のトーンがいつもと違う
など、小さな変化に「何かあるのかな?」と不安になることってありますよね。
そうした違和感が重なると、「この人とは合わないかも」と強く感じてしまうことがあるんです。
これは、あなたが繊細すぎるのではなく、他の人よりも情報を多く受け取っているから。

その感受性があるからこそ、空気を読んだり、人に寄り添ったりできるんですよ。

あなたが疲れないためには「合わない人」から少し距離をとることがとても大切なんだ
苦手な人の対処法3選

苦手な人とのための対処法3選を紹介します。
- 心の中で“感情の境界線”を引く
- 少しだけ距離を置いてみる
- 無理にわかってもらおうとしない
1つずつ見ていきます。
1.心の中で“感情の境界線”を引く
HSPさんは、相手の感情に強く反応してしまう傾向があります。
特に苦手な人が怒っていたり不機嫌だったりすると、「自分が悪いのかも」と思ってしまいやすいんです。
そこで意識したいのが、「これは相手の問題で、私のせいではない」と心の中で境界線を引くこと。
心理学ではこの考え方を「バウンダリー(心理的境界)」と呼び、他人の感情に巻き込まれないための基本とされています(Cloud & Townsend, 1992)。

例えば、「あの人は今、機嫌が悪いんだな。でも私は穏やかでいていい」と思うだけでも、心の距離を保ちやすくなるんです。
すべてを受け止めなくていい!
あなたの責任ではないものまで背負わなくていいんですよ。

その一線を引けるようになるだけで、気持ちがとてもラクになるんだ
2.少しだけ距離を置いてみる
HSPさんは、
- 「相手に嫌われたくない」
- 「無視してると思われたくない」
と考えて、我慢してしまうことが多いんです。
でも、苦手な人と無理に付き合い続けていると、心の疲れが積み重なってしまいやすいんです。
そこで大切なのが、「この人と少し距離を置いてみよう」と決めること。
心理学でも、「自分の心を守るために関係を調整すること」がストレス予防になるとされています(Maslach & Leiter, 1997)。
例えば、
- ランチを一緒に行かない
- 返信を急がない
など、小さなことからで大丈夫◎
距離を置くことで、あなたの心に余白が生まれるんです。

誰とでも仲良くしなきゃいけないわけじゃないんですよ。

「苦手」と感じるセンサーを信じて、少しずつ距離を調整していってね!
3.無理にわかってもらおうとしない
HSPさんは、つい相手に
- 「わかってもらいたい」
- 「誤解されたくない」
と思いすぎてしまうことがあります。
でも、苦手な人ほどこちらの気持ちを理解しようとしないこともあるんです。
そんなときは、無理にわかってもらおうとしないことが、あなたを守るためにとても大切に。
心理学では「コントロール不能な相手への期待はストレスを増やす」とされていて、距離を取ることが回復に有効だといわれています(Lazarus & Folkman, 1984)。

例えば、何を言っても否定される相手には「この人には伝わらなくても仕方ない」と心の中で区切りをつけるだけでも、気持ちが軽くなるんです。
わかってもらえなくても、あなたの感じ方は正しいんですよ。
本当にわかってくれる人は、ちゃんとあなたの周りに現れます。
だから、“伝わらない人に無理をする”必要はないんです。

その力を、自分を大切にしてくれる人のために使ってね!
苦手は大切なセンサー?

「苦手は大切なセンサーである」という内容を掘り下げて解説します。
- 違和感は「感じすぎ」ではなく、大切な信号
- 「苦手センサー」は心を守る防御システム
- あなたらしさ
1つずつ解説します。
1.違和感は大切な信号
HSPさんは、人の言葉や表情、空気の変化にとても敏感です。
だからこそ、相手の態度や言葉に「なんだかモヤモヤする」と感じる場面が多くなりやすいんです。
この違和感を、「気にしすぎ」と片づけてしまう方もいますが、実はこれはあなたの感覚が健全に働いている証拠なんですよ。
心理学では、このような感覚を「自己防衛反応(self-protective reaction)」といい、不快な状況から自分を守ろうとする自然な反応だとされています(Porges, 2011)。

例えば、急に怒り出す人や空気を乱す人に近づきたくないと感じるのは、あなたが危険を察知できているからなんです。
感じることを否定せず、「これは私の感性がちゃんと働いてるんだ」と認めることが大切◎
HSPさんの違和感は、心のセンサーがキャッチした大事なメッセージなんですよ。

だから、「苦手だな」と感じたときには、まずその感覚を大切にしてあげて!
2.心を守る防御システム
HSPさんが「苦手」と感じる相手には、必ず何らかの共通点があります。
たとえば、
- 怒りっぽい人
- 大声で話す人
- 空気を読まない人
など、心の安全を脅かす存在に、体が自然と反応しているんです。
これは「ポリヴェーガル理論(Polyvagal Theory)」でも説明されており、体は危険を感じると“戦う・逃げる・凍りつく”という反応を示すことが知られています(Porges, 2007)。
つまり、「苦手」という感情は、あなたを守ろうとする体の知恵でもあるんです。

「私は弱いから苦手な人が多いんだ」と思っているHSPさんも多いかもしれませんが、実際は逆なんですよ。
あなたの心が“これは合わない”と教えてくれているサイン。
この防御機能があるからこそ、繊細なあなたの心は守られているんです。
「苦手」と思ったら、無理に我慢せず、そのセンサーを信じて行動していいんですよ。

それはわがままではなく、正当なセルフケア!
3.あなたらしさ
HSPさんは、「苦手だと感じること=人として未熟」と考えて、自分を責めてしまうことがあります。
でも、心理学では「自己一致(self-congruence)」という考え方があり、自分の感じたことを素直に認められる人ほど、心が安定しやすいとされています(Rogers, 1959)。
つまり、「苦手」と思うこと自体が、自分に正直であるという大切な姿勢なんです。
- あなたが大切にしたい価値観
- 居心地のよさ
- 安心できる距離感
――それらを守るための反応が「苦手」という感情なんですよ。
例えば、配慮のない言葉を聞いて「傷ついた」と感じたとき、それは繊細で思いやりのある感性があるからこそなんです。
「誰とでも仲良くすること」が正解ではない。

あなたが穏やかに過ごせる相手を選ぶことこそ、本当の意味での人間関係の豊かさなんですよ。
苦手なものを受け入れたとき、HSPさんはもっと楽に生きられるようになります。

だから、あなたの“苦手センサー”を大切にしてね!
「いい人」をやめても愛される理由3

「いい人」をやめても愛される理由3つを解説します。
- “本当の魅力”が伝わる
- 人にもやさしくできる
- 本音で関われる人との関係
ゆっくり見ていきましょう。
1.“本当の魅力”が伝わる
HSPさんはまわりを思いやるあまり、「いい人でいなきゃ」と無理をしてしまいやすいんです。
でも、無理に合わせているときは、あなたの本当の魅力や心のあたたかさが伝わりにくくなってしまうこともあるんですよ。
心理学では、「自己一致(self-congruence)」と呼ばれる、自分の感情や考えに正直でいることが、信頼関係を築く上で大切だとされています(Rogers, 1959)。

つまり、心から自然体でいることのほうが、他人からも信頼されやすいんです。
「いい人」でいなくても、誠実でやさしいあなたはすでに愛される存在なんですよ。

だから、もっと自分の気持ちを優先してね!
2.人にもやさしくできる
HSPさんは、周囲にやさしくありたいと思う気持ちが強い反面、自分の心を後回しにしてしまいがちなんです。
でも、他人にやさしくするには、まずあなた自身が満たされていることがとても大切◎
心理学の研究でも、「セルフコンパッション(self-compassion)」と呼ばれる“自分への思いやり”を持つ人の方が、他人にも寛容で、安定した人間関係を築きやすいとされています(Neff, 2003)。

「いい人」を続けることは、優しさではなく“我慢”になっていることもあるんですよね。
例えば、疲れていても断れずに人に付き合い続けてしまった結果、イライラしてしまうことってありませんか?
自分を大切にする人は、そのぶん他人に対しても無理なくやさしくできるんですよね。
「いい人」じゃなくても、自分を大切にするあなたの姿に、人は安心感を覚えるんです。

だから、まずはあなた自身の気持ちを守ることから始めてね!
その余裕が、まわりにもやさしさとして伝わっていくんです。
3.本音で関われる人との関係
HSPさんは、
- 「嫌われたくない」
- 「空気を悪くしたくない」
と考えすぎて、本音を抑えてしまうことがありますよね。
でも、本音を隠した関係は、どこかで無理がたまりやすく、長く続けるのが難しくなってしまいます。
心理学では、「自己開示(self-disclosure)」という行為が、親密な人間関係を築くうえで欠かせないとされています(Collins & Miller, 1994)。

つまり、自分の正直な気持ちを伝えることでこそ、信頼関係は深まっていくんです。
例えば、「今日ちょっとしんどくて…」と勇気を出して言ったときに、「無理しないでね」と返してくれる人が本当の味方なんですよね。
「いい人」でいようとすることで、むしろ“合わない人”ばかりが集まりやすくなってしまうこともあるんです。
本音で関われる人との関係こそが、HSPさんにとって一番安心できるつながりに◎

だからこそ、「いい人」をやめることは、愛されなくなることではなく、本当に大切な人と出会うスタートなんだ!
自分を守る選択は、あなたの魅力をもっと輝かせてくれますよ。
心が落ち着く人間関係を選ぶ3点

心が落ち着く人間関係を選ぶ3点を解説します。
- 選ぶことはわがままではない
- 少しずつあなたの心を削っていく
- “質”が変わると、毎日が驚くほどラクに
ゆっくり解説します。
1.選ぶことはわがままではない
HSPさんは、まわりに気を配ることができる反面、人間関係で気を使いすぎて疲れてしまうことが多いんです。
そのため、
- 「誰とでも仲良くしなきゃ」
- 「嫌われたくない」
と無理を続けてしまいがちなんですよね。
でも、心理学では「心の安全基地(secure base)」があることで、人は自分らしく行動できるとされています(Bowlby, 1988)。
つまり、あなたの心が落ち着く相手を選ぶことは、自己成長にもつながる選択なんです。
例えば、
- 否定せずに話を聞いてくれる人
- 感情の起伏が少ない人
とは、一緒にいても疲れにくいんです。
「この人といると安心できる」という感覚は、あなたの感覚が教えてくれる大切なサインなんですよ。
だから、気を使わずにいられる関係を優先していいんです。

あなたが心地よいと感じるつながりを、大事にしてくださいね。
2.少しずつあなたの心を削っていく
HSPさんは感受性が高いため、相手のちょっとした言葉や空気感にも深く影響を受けやすいんです。
だから、緊張を強いられる人間関係に長くいると、少しずつ心が疲れてしまいやすくなるんです。
心理学では「情動的消耗(emotional exhaustion)」という考え方があり、合わない人との関係が続くと、慢性的なストレスの原因になるとされています(Maslach & Jackson, 1981)。

例えば、無神経な発言を受け流せずに何度も思い返してしまったり、表面的には平気でも帰宅後にどっと疲れてしまったり。
その蓄積が、「もう人と関わるのがしんどい」と感じる原因になることもあるんです。
心が削られていると気づいたときは、「もうがんばらなくていい」と自分に許してあげてください。
関係を築くことは大切ですが、あなたの心の平和を最優先にしていいんですよ。

それは甘えではなく、自分を守るための正しい選択!
3.“質”が変わると、毎日が驚くほどラクに
HSPさんにとって、人間関係の「量」よりも「質」が何よりも大切なんです。
少人数でも、安心して話せる相手がいるだけで、心の満たされ方は大きく変わってくるんですよ。
心理学の研究でも、「質の高い社会的つながり」は、幸福感やストレスの回復力を高めることが証明されています(Cohen & Wills, 1985)。

例えば、ただ「それは大変だったね」と言ってくれる相手が1人いるだけで、不思議と不安がやわらいだりしますよね。
無理してたくさんの人と関わるよりも、心が落ち着く相手とつながっている方が、HSPさんの心には合っているんです。
だからこそ、
- 「話していて疲れない」
- 「沈黙も心地いい」
と感じる人を大切にしてほしいんです。
付き合う相手を選ぶことは、あなたが心地よく生きるための工夫なんですよ。
無理のない人間関係こそ、HSPさんの心のエネルギー源になるんです。

あなたの毎日を、やさしく整える人とのつながりを大切にしてね!
苦手な人を見極める5つのチェックポイント

苦手な人を見極める5つのチェックポイントを紹介します。
- 一緒にいるとき、いつも気をつかっていないか?
- 話したあとの疲れが、ほかの人より強くないか?
- その人の前で“いい人”を演じていないか?
1つずつ見ていきます。
1.いつも気をつかっていないか?
HSPさんは、人の機嫌や空気の変化をすばやく察知できる感性を持っています。
そのため、
- 「この人といると、なんとなく緊張する」
- 「ずっと気を張っている感じがする」
と思う相手は、あなたの神経を消耗させる存在かもしれません。
心理学では、こうした慢性的な緊張状態が続くと、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が増え、心身の疲れにつながると報告されています(McEwen, 1998)。

例えば、話す前に言葉を選びすぎたり、相手の反応を見て気分を変えようとしていませんか?
それは、「安心できないサイン」のひとつなんですよ。
気をつかわずにいられる関係こそ、HSPさんにとって大切なんです。
疲れて帰ったあと、「なんでこんなに疲れたんだろう」と思う相手とは、相性が合っていない可能性が高い場合が。

まずはその「無意識の気づかい」に注目してみてね!
2.話したあとの疲れが強くないか?
HSPさんは、話すときに相手の感情や空気感を深く読み取るぶん、会話ひとつでもエネルギーを大きく使ってしまうんです。
だからこそ、誰と話したかによって、終わったあとの疲れ方が大きく違ってきます。
心理学では「感情労働(emotional labor)」という概念があり、感情を押し殺したり、相手に合わせるコミュニケーションは、精神的な消耗につながるとされています(Hochschild, 1983)。

例えば、明るく振る舞ったつもりが、帰宅後にぐったりして動けなかった…そんな経験がある方もいるかもしれません。
それは「会話した内容」ではなく、「相手との関係性」による消耗かもしれませんね。
疲れやすい相手とは、無理して付き合わなくてもいいんですよ。
あなたの心と体の反応が、正直に教えてくれているんです。

「疲れるな」と感じたときは、少しだけ距離を取っても大丈夫!
3.“いい人”を演じていないか?
HSPさんは、相手に嫌われたくない気持ちが強いため、
- 「こうあるべき」
- 「こうした方がいい」
と無意識に“いい人”を演じてしまうことがあります。
でも、その状態が長く続くと、自分の気持ちを押し殺しすぎてしまうことになるんです。
心理学では、「自己抑制(self-suppression)」が続くと、抑うつ感や自己喪失につながりやすいといわれています(Gross & John, 2003)。

例えば、本当は断りたいのに「いいですよ」と笑顔で答えていたりしませんか?
そのとき、「また無理しちゃった」と感じたなら、それはあなたの感覚が“合わない”と教えてくれているんです。
「いい人を演じないと関係が保てない人」は、HSPさんにとって安心できる相手ではない可能性が高いんですよ。
本音を出せない関係は、あなたの心に負担をかけてしまいます。

もっと自然体でいられる相手を選んでいいんだよ!
HSPのよくある質問

HSPのよくある質問をまとめています。
- HSPは人に興味ない?
- 怒られると引きずる
- HSPはどうすればいい?
- 仕事の人間関係で悩む
- HSS型HSPの特徴とは?
1つずつ見ていきましょう。
HSPは人に興味ない?
「HSPは人に興味ありませんか?」という相談。

そんなことないよ!

そう感じてしまう背景はあるんです。
怒られると引きずる
「怒られると引きずってしまいます」という相談。

それは大変だったね

下記記事で原因と解決方法を6つ挙げています。
HSPはどうすればいい?
「HSPはどうすればいいですか?」という相談。

繊細への理解を深めていこう!

下記記事で解説します。
仕事の人間関係で悩む
「仕事の人間関係で悩みます」という相談。

今、闘っているんだね

あなたの悩みが少しでも軽くなるような記事を用意しています。
HSS型HSPの特徴とは?
「HSS型HSPの特徴を知りたいです」という相談。

自己理解を深めるいいチャンスだね!

下記記事で紹介しています。
HSPの私・体験談

HSPの私・体験談を紹介します。
- 直感的に苦手なら関わらない
- 言語化
- 距離をキープ
あなたの励みになったら嬉しいです。
直感的に苦手なら関わらない
初対面ではなかなか相手のことがわかりませんが、最初に会ったときの雰囲気で相性のよさってわかるのかなって思っています。
「直感的に無理」は、後々「あぁ、やっぱ無理」になりますし、違和感のある直感で外すことはほとんどなかったです。
あなたもそんな経験はありませんか?
言語化
なんといっても言語化に尽きます。
「この人のどういう部分が苦手なのか?」を理解するって大事だなと思っていて、そうすることで自分も気をつけようと意識に変わります。
苦手とする特徴を冒頭で挙げましたが、そんな感じでどういう部分が苦手かを理解すると自分が楽になります。
距離をキープ
苦手な人が「仲良くしたい!」と言ってきても、自分的に「合わなそう」と思っている時点で距離をとるのが大正解でした。
「仲良くしたい」と言ってくれるのはうれしいけど、なんか微妙に引っかかるなと思っていた違和感は後々大当たりになったことがあるんです。笑
「直感、怖い!」って思いましたし、大事にしようと思ったエピソードの1つになります。

「違和感は後々当たる」と思ってまちがいないです!

あなたの直感を大切にしてね!