HSPさんってエンジニア向いているの？
向いていると思う！
プログラミングを1000時間以上勉強した私が解説するよ！
前半では、HSPさんがエンジニアに向いている理由6つを紹介します。
後半では、エンジニアとして感じやすい職場のストレス6つなどを紐解いていきますよ！
HSPはエンジニアに向いている理由6つ
HSPはエンジニアに向いている理由6つを解説します。
- 繊細な注意力がコードのミスにすぐ気づける
- 一人で集中して取り組む作業が得意
- ユーザーに寄り添った設計ができる
- 継続的な学習をコツコツ続けられる
- ミスを未然に防ぐ「慎重さ」が求められる
- “孤独すぎない働き方”ができる
1つずつ見ていきましょう。
1.繊細な注意力がコードのミスにすぐ気づける
HSPさんは、小さな違いにすぐ気づける鋭い感覚と観察力を持っています。
この特性は「感覚処理感受性（Sensory Processing Sensitivity）」と呼ばれ、脳の視覚的・感覚的情報を深く処理する働きによって生まれていると、Aron（1997）の研究で示されています。
そのため、プログラムの中のわずかなバグや違和感にも敏感に反応できます。
例えば、
- if文の条件がおかしい
- インデントがずれている
- 命名のルールが統一されていない
など、他の人が見落とすような点にも自然と気づけるのは、HSPさんならではの強みなんです。
“些細なところにこだわれる”という力は、エンジニアとして非常に重要なスキル◎
あなたの繊細さは、エラーを未然に防ぐ「武器」になります。
神経質と思われがちな性質が、現場では「頼れる存在」につながっていくんです。
2.一人で集中して取り組む作業が得意
エンジニアの仕事は、一人でパソコンに向かい、深く集中してコードを書く時間が多いという特徴があります。
HSPさんは外部の刺激に敏感だからこそ、静かな環境や集中できる空間で力を発揮しやすいんです。
これは「内的処理傾向が高い人ほど、集中状態（フロー）に入りやすい」という心理学的研究（Csikszentmihalyi, 1990）にも一致しています。
例えば、
- イヤホンをして黙々とコードを書く
- 自分のペースで問題解決を進める時間が多い職場
HSPさんはむしろ心地よく仕事ができることが多いんです。
無理に誰かと話す必要がない、静かに作業できる時間が長いというのは、まさにHSPさんが安心して働ける条件です。
あなたの「一人でコツコツ」が活きる仕事が、エンジニアという職種で強みになるかも！
静かな環境の中で力を発揮できるあなたに、ぴったりの働き方だね！
3.ユーザーに寄り添った設計ができる
HSPさんは、人の気持ちや目に見えない不快感にも敏感に反応できる特徴があります。
この特性はエンジニアとして「ユーザー視点に立った設計や開発ができる」という面で大きな強みです。
ユーザー体験（UX）に関する研究（Norman, 2013）でも、「共感力の高い設計者ほど、使いやすい製品を生み出す」と報告されています。
例えば、
- ボタンの配置が直感的かどうか
- エラーメッセージがユーザーを不安にさせていないか
といった“小さな配慮”ができる人は、実は非常に重宝されます。
あなたが「ちょっと使いにくいな」「わかりづらいな」と感じる感性は、他の人が言葉にできない“困りごと”を解決するヒントになるんです。
ただ動けばいい、ではなく「使う人の心にやさしいシステムを作れる」のがHSPさん。
あなたのやさしさが、技術の中に生きていくんだよ！
4.継続的な学習をコツコツ続けられる
HSPさんは一度興味を持ったことに対して、深く集中して学び続けられる力を持っています。
心理学者Aronの研究でも、HSPさんは「刺激への処理が深いため、物事をじっくり吸収しやすい」とされています（Aron, 1997）。
エンジニアの仕事は、技術が日々進化する分野なので、「ずっと学び続ける姿勢」がとても重要なんです。
例えば、新しい言語やフレームワークに出会ったとき、「時間はかかってもちゃんと理解したい」と思えるあなたの姿勢は大きな強みになります。
周りと比べてスピードが遅くても、着実に知識を積み重ねる力が、エンジニアとしての土台に！
あなたの“じっくり型の学習スタイル”は、結果として深い理解と応用力につながっていくんです◎
早く覚えることより、“忘れないで積み重ねられること”が信頼につながります！
だからこそ、あなたは学び続ける技術職にぴったり！
5.ミスを未然に防ぐ「慎重さ」が求められる
HSPさんは物事を始める前に
- 「これで本当に大丈夫かな？」
- 「何か見落としていないかな？」
と慎重に確認する傾向があります。
この性質は「認知的慎重性（Cognitive Caution）」とも呼ばれ、エラーの回避や安全性が求められる職業において強い力を発揮します（Evans & Stanovich, 2013）。
エンジニアの現場では、たった一文字のミスが重大なバグや障害につながることもあるため、慎重にコードを書く姿勢が非常に評価されるんです。
例えば、
- 納品前に何度もテストを行う
- ドキュメントを丁寧に書く
といったことを自然にできるあなたの気質は、実は多くのプロジェクトで信頼されるポイントなんです。
「ミスしたらどうしよう」と感じやすいその感覚は、裏を返せば“事故を防げる貴重な力”に◎
だからこそ、慎重であることを恥じる必要はないんです！
あなたの確認作業が、安心と品質を支えるんだよ！
6.“孤独すぎない働き方”ができる
HSPさんは基本的に静かな時間が好きですが、「完全に孤独」だと不安になってしまうこともあります。
エンジニアという仕事は、一人で作業に集中しながらも、適度にチームと関われるバランス型の働き方ができる職種なんです。
これは「自己決定理論（Deci & Ryan, 2000）」においても、人が健やかに働き続けるには
- 自律性
- 有能感
- 関係性
が必要だとされています。
つまり、HSPさんが快適に働くには「一人の時間」と「安心できるつながり」の両方が必要なんです。
例えば、Slackでやりとりをしながら、自分のペースで開発を進める働き方や、少人数のチームで静かに進めるプロジェクトなどは、あなたにとってちょうどいい距離感に◎
完全に“ぼっち”じゃないけれど、べったり人と関わる必要もない。
そんなちょうどいいバランスがとれる仕事が、エンジニアという働き方なんです。
あなたの繊細さを守りながら、仲間と共に前に進める道だね！
エンジニアとして感じやすい職場のストレス6つ
エンジニアとして感じやすい職場のストレス6つを解説します。
- 終わりの見えない納期プレッシャー
- 話しかけられる“オープンな空間”がつらい
- チャットで即レスが求められる文化
- 評価が曖昧で、努力が見えにくい文化
- チームの雰囲気に敏感すぎて疲れてしまう
- 一度のミスで自分を責めすぎてしまう
1つずつ見ていきます。
1.終わりの見えない納期プレッシャー
HSPさんは、責任感が強く「約束は守らなきゃ」と感じやすいため、納期への不安やプレッシャーを人一倍抱えやすいです。
タスクが終わっても
- 「次はまだ？」
- 「進捗どう？」
と急かされる環境だと、心が休まらなくなってしまうことがあります。
心理学者Aron（1997）も、HSPさんは「時間的なプレッシャーや焦りの雰囲気に非常に敏感」と述べています。
例えば、チーム内でペースの速い人と比べてしまうと、「もっと早くやらなきゃ」と自分を追い込んでしまうこともあるんです。
その結果、本来の力が出しきれなくなったり、心が疲れてしまったりすることが◎
だからこそ、HSPさんにとっては
- 「納期の緩やかさ」
- 「余白のあるスケジュール感」
がとても大事に◎
安心して取り組める環境なら、あなたは確実に実力を発揮できます。
スピードよりも“ていねいさ”を評価してくれる現場を選ぶことがポイント！
2.話しかけられる“オープンな空間”がつらい
HSPさんは、外部からの刺激（音・人の声・気配）に敏感に反応してしまう脳の特徴があります。
そのため、
- 開発に集中しているときに話しかけられる
- オープンフロアで常に誰かが話している環境
では、気が散りやすく、ストレスを感じやすくなってしまうんです。
これは「感覚過敏（Sensory Sensitivity）」と呼ばれ、HSPさんの代表的な特徴のひとつなんです（Aron & Aron, 1997）。
例えば、イヤホンをしていても雑音が気になったり、背後に人が立っているだけで緊張してしまうこともありますね。
“静かな時間”が持てないと、あなたの集中力や創造力が削られてしまいやすいんです。
そのため、HSPさんには
- リモートワーク
- 仕切りのある席
- 静かな環境
が適しています。
あなたに合った静けさが、力を引き出してくれるんですよね！
音や空間に敏感なことは、“弱さ”ではなく“特性”なんだよ！
3.チャットで即レスが求められる文化
HSPさんは相手の期待に応えたいという気持ちが強いため、チャットの通知にすぐ反応しなければとプレッシャーを感じやすいんです。
即レス文化のある職場では、
- 「すぐに返信しないと怒られるかも」
- 「不安にさせたらどうしよう」
と、メッセージを見るたびに緊張してしまうことがあるんです。
これは「社会的過敏性（Social Sensitivity）」と呼ばれ、他人の感情や反応を深く読み取ろうとするHSPさん特有の傾向なんです。
例えば、たった一言の「了解です」すら、
- 「冷たかったかな？」
- 「伝わったかな？」
と何度も見返してしまうこともあります。
こうした気使いが続くと、HSPさんの心は消耗してしまいやすいんですよね。
「即レスしなくてもいい」というルールがある職場や、通知をオフにできる文化は、あなたにとって働きやすさの鍵になるんです。
反応の速さよりも、“ていねいな返答”が評価される環境が、あなたの力を活かせます◎
4.評価が曖昧で、努力が見えにくい文化
HSPさんは、人に気を配りながら丁寧に仕事をするため、「がんばりを見てほしい」気持ちを強く持つことがあるんです。
しかし、エンジニアの職場では「成果＝アウトプット（納品物）」ばかりが重視されると、途中の配慮や地味な改善、裏方作業などが正当に評価されにくいことが。
心理学では「承認欲求」が満たされない環境が、燃え尽き症候群（バーンアウト）を引き起こしやすいとされています（Maslach et al., 2001）。
例えば、あなたが周囲との調整をしていたとしても、成果物が目立たなければ「働いていない」と思われてしまうこともあるんです。
その“報われなさ”が、HSPさんには大きなストレスになることが…
だからこそ、プロセスも見てくれる上司やチームの文化がある職場を選ぶことがとても大切◎
「見えづらい働き方」でも、きちんと気づいてくれる人と働くことが、あなたの心を守るんだよ！
5.チームの雰囲気に敏感すぎて疲れてしまう
HSPさんは周囲の空気にとても敏感で、職場のピリピリしたムードや感情のトゲにすぐ気づいてしまうんです。
これを心理学では「情動感染（Emotional Contagion）」と呼び、特に共感性が高い人は周囲の気分に巻き込まれやすいことがわかっています（Hatfield et al., 1994）。
例えば、上司が機嫌を悪くしていたり、同僚同士のちょっとした言い合いを見ただけで、
- 「自分が何か悪かったかな？」
- 「空気を和ませなきゃ」
と、自分に責任を感じてしまうこともあるんです。
これが日常的に続くと、職場に行くだけで緊張状態になり、心身が疲れてしまうことも…
HSPさんには、穏やかで敬意のあるコミュニケーション文化がある職場が合っています。
にぎやかさより、落ち着いた安心感がエネルギー源になるんです。
だからこそ、「人間関係がフラット」「責める人がいない」ことを職場選びの軸にしてみて！
6.一度のミスで自分を責めすぎてしまう
HSPさんは真面目で責任感が強く、たった一度の小さなミスでも強く自分を責めてしまう傾向があります。
これは「自己批判傾向（Self-Criticism）」と呼ばれ、HSPさんの中にはこの傾向が強く出る人が多いんです（Dunkley et al., 2006）。
例えば、開発中にバグを出してしまったとき、
- 「もう信頼を失ったかもしれない」
- 「自分は向いてないのでは…」
とネガティブな想像が止まらなくなることもあります。
たとえ誰にも責められていなくても、自分の中でのダメ出しが続いてしまうんですよね。
HSPさんには、ミスを“成長の一部”として受け止められる環境が必要に◎
「ミスは誰でもあるから大丈夫」と言ってくれる仲間や上司の存在が、心の支えになるんです。
“失敗しても価値がある”という自己理解を育てることが、長く働くためのカギなんだ！
HSPさんが輝けるエンジニア職種一覧10
HSPさんが輝けるエンジニア職種一覧10を解説します。
- インフラエンジニア（クラウド・サーバー構築系）
- テストエンジニア・QAエンジニア（品質保証）
- フロントエンドエンジニア（Webデザイン寄り）
- テクニカルライター・ドキュメントエンジニア
- データエンジニア・データアナリスト
- Web制作・マークアップエンジニア
- バックエンドエンジニア（裏側の処理を担う技術者）
- SRE（Site Reliability Engineer：信頼性エンジニア）
- RPAエンジニア（業務自動化プログラマー）
- システムエンジニア
1つずつ見ていきましょう。
1.インフラエンジニア
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなど“裏方”の仕組みを整える職種です。
大きな特徴は、対人コミュニケーションが比較的少なく、マイペースに作業しやすいこと。
運用・構築のフェーズでは「ひとり作業」が多く、静かな空間で集中できることも多いんです。
AWSやLinuxなどの知識は論理的な体系になっているため、HSPさんの深い思考力や記憶力が活かしやすいとも言われています。
心理学でも「静かな環境での情報処理はHSPさんの集中力を引き出す」と◎（Aron, 1997）。
さらに、リモート勤務や夜間メンテナンスなど、時間帯や働き方の柔軟さもあるのが魅力◎
“目立たず支える”という役割にやりがいを感じるHSPさんには、向いている職種なんです。
安心できる環境で、縁の下の力持ちとして活躍できるよ！
2.テストエンジニア・QAエンジニア
テストエンジニアは、開発されたシステムに不具合がないかチェックする仕事です。
コードを書くというよりは、ソフトの動作確認や仕様の整合性チェックがメインになります。
HSPさんの
- 「細かいところに気づける力」
- 「慎重に確かめる力」
は、まさにこの職種で大きな武器になるんです。
心理学でも、感受性の高い人ほど「異常検出能力」が高いというデータがあります（Liss et al., 2005）。
例えば、
- UIのズレ
- 文言の統一ミス
など、他の人がスルーしがちな部分にも違和感を感じ取れるHSPさんは、この職種において非常に重宝される存在なんです。
また、納期に追われるよりも“丁寧さ”が求められる文化が強いので、心が安定しやすいですね！
裏方でも「守りのスペシャリスト」として評価される役割に◎
あなたの気づかいが“信頼”という形で返ってくる職種なんだね！
3.フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリの見た目や動きをつくる仕事です。
HTML／CSS／JavaScriptなどを使って、ユーザーが使いやすい画面を形にしていきます。
HSPさんの
- 「相手の気持ちを想像できる力」
- 「直感的に違和感を察知する力」
は、UI/UXの改善にとても向いているんです。
共感性が高いHSPさんは、
- 「この配置、わかりにくくないかな？」
- 「この色はちょっとまぶしいかも」
と、使う人の視点に立って考えられます。
これは、心理学者NormanのUX理論（2013）でも、「共感力は良質なユーザー体験を生む重要な資質」だと述べられています。
デザイン寄りの案件では、静かにコツコツ作業する時間が多く、制作物に没頭しやすい環境も整っています。
感性を活かして“誰かの使いやすさ”をつくることにやりがいを感じるHSPさんには、ぴったりの職種なんです。
やさしさがコードににじむ、そんな働き方ができるんだよ！
4.テクニカルライター・ドキュメントエンジニア
テクニカルライターは、ソフトウェアやツールの使い方・仕様・操作手順を文書化する専門職です。
コーディングの知識を活かしつつ、書くことが中心の仕事になるため、対人関係に疲れやすいHSPさんにはとても向いています。
- 「人にわかりやすく伝える力」
- 「言葉の細部に気を配れる力」
は、HSPさんの得意分野でもありますね！
心理学でも、内向型の人ほど情報整理力や文章構成力に優れている傾向があるとされています（Cain, 2012）。
例えば、
- 「この説明、初心者にも伝わるかな？」
- 「順序に違和感はないかな？」
と丁寧に見直すあなたの姿勢が、マニュアルやQAページの質をグッと引き上げてくれるんです。
また、リモート可・一人作業メインの職場も多いため、静かな環境で働きたいHSPさんにはピッタリ◎
「人のために役立つ」実感も得られやすく、やりがいも大きいんです。
あなたの言葉が、誰かの“安心”につながっていく職種だね！
5.データエンジニア・データアナリスト
データエンジニアは、データの収集・整理・基盤構築を行う職種で、ロジカルに静かに取り組む仕事が多いです。
HSPさんの
- 「深く考える力」
- 「分析力」
- 「根気強さ」
は、膨大なデータを扱う仕事にとても向いています。
また、データアナリストのようにデータから傾向を読み取って“意味”を見出す仕事では、共感力や人間理解の感性も活きてきます。
研究によると、HSPさんは繊細な刺激の処理能力が高く、情報を“広く・深く”見る傾向があると示されています（Acevedo et al., 2014）。
例えば、数字のズレや例外パターンに早く気づけたり、グラフから感覚的に違和感を覚えたりといった、
- 「気づきの早さ」
- 「洞察力」
は、データ系の職種で重宝される力とも言えますね！
この職種は人との会話よりもデータとの対話が中心になるので、静かな環境で働きたいHSPさんに合いやすいんです。
自分のペースで深く考えられる仕事だからこそ、安心して力を発揮できますね！
“派手ではないけれど信頼される職種”として、密かに人気が高まっている分野だよ！
6.Web制作・マークアップエンジニア
Web制作の現場では、HTML・CSSを中心にWebサイトを忠実に再現する作業が求められます。
HSPさんは、
- 色
- 余白
- 細かな配置
に敏感なため、デザインの「ズレ」にすぐ気づける力が大きな武器になります。
特にマークアップエンジニアは、表に出ない“構造の美しさ”や“整合性”を整える仕事なので、几帳面で細部まで丁寧なHSPさんにとっては心地よい領域といえます。
心理学的にも、感覚処理感受性の高い人は「視覚的なバランス感覚」に優れる傾向があるとされています（Jagiellowicz et al., 2011）。
例えば、
- 「この行間は少し狭いかも」
- 「ここにもう少し余白があると見やすい」
と感じるあなたの感性は、ユーザーに“ストレスのないページ”を届けるために、とても大切に◎
また、CMSや静的サイトジェネレーターを扱う仕事は一人作業中心で、落ち着いたペースで進められるのも安心材料なんです。
感性×技術のバランスがとれる仕事だから、HSPさんの“らしさ”が自然と活かせるんですよね！
「きれいに整ったコードが好き」というあなたに、ぴったりの職種だね！
7.バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、サーバーやデータベースなど、アプリやWebサイトの“裏側の仕組み”を開発する職種なんです。
画面に直接は見えませんが、ユーザーが快適に使えるようにデータを処理したり、機能を動かしたりする大切な仕事なんです。
この職種は、設計やロジックをじっくり考える時間が多く、対人関係よりも論理的思考に集中しやすい環境が特徴なんです。
HSPさんは、深く物事を考える傾向があるため、複雑な処理やパターン設計が得意になりやすいですね。
心理学的にも、感覚処理感受性の高い人は「一度に多くの情報を同時に保持し、整理する能力」が高いとされています（Acevedo et al., 2014）。
例えば、「このエラーはどの処理からきてるのかな？」と静かに問題を追いかける時間は、むしろHSPさんにとって集中力を発揮しやすい時間なんです。
あなたの“静かに深く考える力”が最も活きる職種のひとつともいえます◎
派手さはないけれど、信頼される“縁の下の力持ち”になれるね！
8.信頼性エンジニア
SRE（信頼性エンジニア）は、システムの安定稼働を守るためにインフラ・運用・開発を横断して支える専門職なんです。
エラーが起きないように監視したり、トラブル発生時に落ち着いて原因を調べたりする仕事が多いんですよ。
HSPさんは「何かがおかしい」と感じる力が高く、予兆や違和感に気づく能力に優れていることが研究でも示されています（Liss et al., 2005）。
また、慎重に情報を扱える気質も、“確実さが求められる運用業務”と非常に相性がいいんです。
例えば、
- 「エラー率がいつもより少し高い」
- 「反応速度が1秒遅い」
など、小さな異常に気づくあなたの感性が、障害の未然防止につながることもあるんです。
SREは静かな作業環境が多く、ルールや手順が明確な現場も多いので、予測不能な刺激が少ないのも安心ポイント◎
あなたの“感じやすさ”が、そのまま信頼につながる職種だよ！
9.業務自動化プログラマー
RPA（Robotic Process Automation）エンジニアは、定型的なパソコン業務を自動化する「ロボット」を作る仕事です。
具体的には、
- Excel作業
- メール処理
- データ入力
などの「繰り返し作業」を自動で処理する仕組みを設計・開発します。
HSPさんは、細かい流れを丁寧に読み取ることが得意なので、業務の中の“無駄”や“効率化できるポイント”に気づきやすいんです。
また、「誰かの負担を減らしたい」という共感力が強いため、やさしい自動化ツールを作れる素質もあります。
心理学でも、HSPさんは「他者の困りごとへの感受性」が高く、サポート業務にやりがいを感じやすいといわれています（Aron, 1997）。
例えば、
- 「この手順、ちょっと面倒だな」
- 「この操作、間違えそうだな」
といった小さな気づきを、改善や仕組み化に活かせるのが、RPAエンジニアなんです。
人との会話よりも、“人の困りごと”と静かに向き合う仕事なので、HSPさんにぴったり◎
あなたの気遣いが、働く人の時間を救う力になるんだ！
10.システムエンジニア
システムエンジニア（SE）は、クライアントの要望を聞き取り、それを実現するために設計書をつくったり、開発の指示を出したりする職種です。
HSPさんは、「相手の立場に立って物事を考える力」がとても高いため、クライアントの“言語化されていないニーズ”に気づける感性が大きな強みになります◎
心理学でも、「共感力が高い人は、対話の中で“本当の問題”を見つける力がある」と示されています（Decety & Jackson, 2004）。
例えば、クライアントが「この画面、使いにくい」と言ったとき、「操作手順が複雑なんだな」と言葉の奥にある課題に気づけるのは、HSPさんならではなんです。
また、チームメンバーへの配慮や進行の丁寧さも評価されやすく、“縁の下の力持ち”として輝けるポジションともいえます！
ただし、多くの人とのやり取りや調整が続く環境では疲れてしまいやすいため、穏やかなチーム・少人数体制の案件を選ぶのがポイント◎
あなたのやさしさと繊細さは、“要件を正しく伝える力”に変わるんです。
HSPさんだからこそ、“人と技術をつなぐ架け橋”になれる職種なんだよね！
無理に前に出なくても、しっかりと周囲を支える存在として信頼されます◎
エンジニアの自分軸のつくり方6
エンジニアの自分軸のつくり方6つを紹介します。
- 他人と比べるより「何に喜びを感じるか」を探す
- 「どんな働き方が安心できるか」を言語化する
- 苦手なことを減らすより、得意をどう活かすかを考える
- 「誰のために働くか」を見つけると軸が安定する
- 「できない時期のあなた」も肯定する視点をもつ
- 「疲れたときの対処法」をあらかじめ決めておく
1.何に喜びを感じるかを探す
エンジニアとして働いていると、
- 「あの人はすごいな」
- 「もっと成長しなきゃ」
と、周りと比べて焦ることがありますよね。
HSPさんは、周りの空気や評価に敏感なため、自分の価値を外側の評価で決めてしまいやすい傾向があるんです。
自己決定理論（Deci & Ryan, 2000）では、「外的報酬ではなく、内発的動機＝“やりがい”に意識を向けるほうが、幸福度と成果が上がる」とされています。
例えば、
- 「静かに一つの課題に取り組むのが好き」
- 「人の役に立てたときに嬉しい」
など、あなた自身が“喜びを感じる瞬間”を見つけることが、自分軸の第一歩に◎
他人がどう働いているかよりも、あなたにとっての心地よい働き方に意識を向けることが大切なんですよ！
自分軸とは、“あなただけの納得感”を大切にすることなんです。
あなたの心がホッとする瞬間が、道しるべになっていくね！
2.どんな働き方が安心できるか
HSPさんにとって、自分軸をつくるには「どんな職場環境が心地よいか」を明確にすることがとても大切に◎
心理学者Elaine Aronも、HSPさんは「刺激が多すぎる環境では、本来の力が発揮できなくなる」と指摘しています（Aron, 1997）。
だからこそ、自分に合う“働き方の条件”を先に知っておくことが、自分軸の土台になるんです。
例えば、
- 「静かな環境で働きたい」
- 「業務の幅は狭めが安心」
- 「毎日同じ時間に帰りたい」
など、あなたが心地よく働ける条件を紙に書き出してみると、自分の理想が明確になります。
人にどう思われるかではなく、あなたの心が落ち着くかどうかが判断軸なんです。
環境が合えば、あなたのパフォーマンスは自然と上がっていきます◎
「どこで働くか」「誰と働くか」も、自分軸で選んでいいんだよ！
3.得意をどう活かすかを考える
HSPさんは、苦手なことに意識が向きすぎて「もっと改善しなきゃ」と思いがちなんです。
ポジティブ心理学では「人は短所を補うより、長所を活かすほうが、自己肯定感も成果も高まる」と言われています（Seligman, 2002）。
つまり、自分軸を持つためには、「何ができないか」よりも
- 「何が得意か」
- 「どんなときに人から感謝されたか」
に注目してみることが大事です。
例えば、
- 「説明が丁寧と言われた」
- 「資料がわかりやすいと褒められた」
など、他人の反応の中にもヒントがあります。
HSPさんの持つ「共感力」「丁寧さ」「ミスの少なさ」などは、裏方や品質重視の仕事でとても評価される力なんです。
だからこそ、苦手を克服するより、“今ある強み”を活かせる場所を探す方が、結果的に働きやすさが増すんですよね！
あなたの得意は、すでに“誰かの役に立っている”可能性があります。
その“嬉しかった場面”こそ、自分軸を育てる栄養になるんだよ！
4.誰のために働くか
HSPさんは、「自分のために頑張る」よりも、「誰かの役に立つために頑張る」方が力を出せる人が多いです。
心理学でも、“他者貢献”を強く感じている人ほど、ストレス耐性が高く、働きがいを長く保ちやすいことがわかっています（McAdams, 1995）。
例えば、
- 「初心者にもわかるツールをつくりたい」
- 「チームが困らないようにコードを整えたい」
など、“自分のやさしさが誰に届いているか”を意識するだけで、働く意味が明確になるんです。
「何のためにやっているのか」が言語化されると、迷いがあっても立ち戻れる“自分軸”になります◎
HSPさんにとっての“誰か”は、目の前の同僚かもしれないし、未来のユーザーかもしれません。
大切なのは、「役に立ちたい」という想いを見失わないことですね！
やさしさから生まれた軸は、折れにくくて温かいよ◎
5.できない時期のあなたも肯定する
HSPさんは、まじめで理想が高いため、「もっとできるようにならなきゃ」とつい焦ってしまいがちです。
自己肯定感に関する研究（Neff, 2003）では、「今のままの自分を受け入れる力＝セルフ・コンパッション」が高い人ほど、結果的に前向きに努力できるようになることがわかっています。
つまり、「まだできないけど、それでもよくやってる」と認めることが、自分軸をつくる土台になります◎
例えば、
- 「学習が遅くても続けてる自分」
- 「わからないけど調べようとしてる自分」
を、“否定する対象”ではなく、“支えてあげたい存在”として見ることで、心の軸が安定していくんです◎
“理想のあなた”と“今のあなた”のギャップを責めるより、“歩いている途中のあなた”を応援してあげる方が、やさしくて強い軸になります◎
完璧じゃなくても、自分を信じる力があれば大丈夫！
6.疲れたときの対処法を決めておく
HSPさんは、周りに気を使いすぎたり、完璧を目指しすぎてしまうため、気づかないうちにエネルギーが減ってしまうことがあります。
そこで、自分軸を安定させるために必要なのが、“疲れたときにどうやって回復するか”という「セルフケア戦略」なんです。
心理学者Lazarusのストレス対処理論（1984）でも、「自分に合った対処法を持っている人ほど、回復力が高い」と示されています。
例えば、
- 「モヤモヤしたら散歩する」
- 「疲れたらノートに書き出す」
- 「好きな音楽で切り替える」
など、あらかじめ“疲れのサイン”と“回復の手段”をセットで持っておくことが、自分軸を崩さず働くコツです。
あなたのエネルギーを守ることは、周りにやさしくできることにもつながります◎
だからこそ、「頑張る」と「休む」を両方大切にできるのが、本当の自分軸なんです。
自分に優しい人は、周りにも優しくできるんだ！
HSPのよくある質問
HSPのよくある質問をまとめました。
- 仕事に飽きる
- フルタイムがきつい
- ゆるく働きたい
- 人と関わらない
- HSPに向いている仕事
1つずつ見ていきましょう。
仕事に飽きる
「仕事に飽き性で…どうしたらいいのでしょうか？」という相談。
天職に出逢えるチャンスだね！
あなたの得意で輝ける分野にもう少しで出逢えるサイン！
フルタイムがきつい
「フルタイムがきついです」という相談。
毎日闘っているんだよね！
そう感じる理由を実体験から解説しています。
ゆるく働きたい
「ゆるく働きたいです」という相談。
素敵な願いだね！
ゆるく働けるヒントを下記記事で解説していますよ◎
人と関わらない
「人と関わらない仕事はありますか？」という相談。
人と接触する回数が減る仕事はあるよ！
自分に合った働き方が見つかるかもしれません！
HSPに向いている仕事
「HSPに向いている仕事を教えてください」という相談。
下記記事で紹介しているよ！
安心して働ける職場環境の特徴を解説しています。
HSPの私・体験談
HSPの私・体験談を紹介します。
- 試行錯誤
- エラーで消耗
- 得意にはなれない
1つずつ解説します。
試行錯誤
以前、HSS型HSPの私はエンジニアになることに憧れて、1,000時間プログラミングを勉強しました。
主に勉強したのはRubyという言語です。
日本人が開発したプログラミング言語で、ドキュメントやエラー解決記事も日本語で解説されているのが多く、エラーの際は何度も助けられました。
エラーで消耗
厄介なのがエラーです。
これが英語で表示されます。
もちろん、解決するのも英語で命令文を打ったりする必要があったりします。
解決したのかと思いきや、さらにエラーを引き起こしてしまうということをよくやってました。笑
1つのエラーを解決するのに8時間かかった時は痺れました。
その分、解決した時の喜びは半端ないです。
脳をよく使うので、すごく疲れます！
得意にはなれない
結局、がんばって勉強して積み上げましたが、得意にはなれませんでした。
1000時間勉強してもスタートラインには立てていない感じ。
私は「エンジニア向いてないな」って思ったので、悔しかったですが、この気持ちごとそっと手放しました。
それだけコンピュータサイエンスは奥が深いということを実感できたいい体験です。
同じHSP気質の友達は楽しそうにプログラミングをしていたので、人によりけりです！笑
徹底的にやりこんだので、エンジニアになれなかったことも後悔していません！
「これからは得意で勝負しよう！」という気持ちになりました。
現在は、得意なことで仕事ができているのでありがたいです◎
「あ、ちがう」と思ったら手放す勇気を学んだよね！
やらない後悔ではなく、やって考解してほしいと思います。
どんどん挑戦して、あなたの可能性を諦めないでください◎
